「グローバリゼーション時代の国際政治」
立教大学の竹中千春先生が講義された「グローバリゼーション時代の国際政治」は1月から始まったので、最終レポートの提出が終わったところだ。
講義の内容は、グローバリゼーションの時代に「平和で豊かな世界」と「危険で貧しい世界」とが深く関わっていて、その間の壁を崩していくために、というもの。
この世界には「危険で貧しい世界」にいるしかない、選択権のない人々がどんなに多い事か。
もちろん日本は「平和で豊かな世界」にあるけれど、その中にも「危険で貧しい世界」は混在している。
その事に気づかされただけでも、この講義を受けてよかったと思う。
学んで、自分のなにかが少しでも変わる事が、gaccoの講義を受ける醍醐味だと思うので。
ただ、せっかくの最終レポートの採点基準が、ちょっと残念なものだったのが惜しまれる。
採点基準は、講義中のキーワードが含まれているかをカウントするもので、誰にでも簡単に採点できるように設計されていると思う。
でもそれならば「自由に論議しなさい」という課題ではなく、「講義内容に従って」というような文言で誘導する必要があると思う。
文字通り「自由に論じた」人には、よい評価を出すことができなかった。
また、「講演のビデオを聴いて考えたこと」を選択した人にはほぼ満点が出るという、不思議な現象も起きてしまったのも、なんだかなあと思う。